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人気のドローン資格-要件や費用を徹底解説【JUIDA】

ドローンに関連する仕事に就くことを考えると資格の取得が実現に向けた第一歩として効果的です。しかし、自動車の運転免許のように、これを取得しておけば良いという資格はドローンにはありません。

ドローンに関する資格はたくさんありますが、どれも民間資格であり、国家資格ではありません。ドローンの資格を取得すること=仕事ができるというわけではないためややこしくなっているかもしれません。

ただ、知識や技術を証明するための手段として資格は大いに役立ちます。仕事を得る上で一定以上の操縦技術や関連知識があることを証明するために資格の取得には取り組むべきでしょう。

そして、取得した資格を最大限活用するためには、その資格が一体どのような技術や知識を証明するのかを理解した上で受験することです。資格の一般的な認知度ももちろん重要ですが、その資格で何が証明できるのか、仕事を行う上でどのような信頼が得られるのかを知っていきましょう。

今回はJUIDAが発行する「操縦技能証明証」と「安全運行管理者証明証」について解説していきます。どのような資格なのか、資格を取得することでどのようなメリットがあるのかを把握していきましょう。

JUIDAという団体について

JUIDAロゴ

まずはJUIDAという団体がどのような組織であるかを解説していきます。

JUIDAは「一般社団法人日本UAS産業振興協議会」という日本の無人航空機に関する産業や市場の創造支援、発展への貢献を目的に2014年創設された組織です。

※UAS=Unmanned aerial vehicle(無人航空機)

「JUIDA」

https://uas-japan.org

「教育」「市場創造」「安全規格」「国際関連」の4つを活動の柱に据えており、急速にニーズを拡大しているドローン業界において、国内外の最新情報の発信から、安全な操縦ルール、マナーに関するガイドラインの策定、資格の交付、講習の実施などの活動を行っています。

JUIDAには国内外の企業や個人、研究機関、大学、関係省府、地方自治体などが入会しており、会員数も急増している国内でも規模の大きいドローン団体の1つです。

それでは、そんなJUIDAが交付している「操縦技能証明証」と「安全運行管理者証明証」について解説していきます。

まずは、それぞれの資格の概要についてまとめていきます。

 

JUIDAが交付している2つの証明書

JUIDAの資格証

「操縦技能証明証」は「無心航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する」ことを証明する資格です。

そして、「安全運行管理者証明証」は「無人航空機の運行に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務を安全に管理する者」を証明する資格です。

それぞれが独立した資格というわけではなく、立ち位置的には「安全運行管理者証明証」>「操縦技能証明証」となります。まず最初に操縦技能証明証を取得して、後に安全運行管理者証明証を取得するという流れになります。

ドローンに関する知識や操縦技術を得たい人は「操縦技能証明証」を取得し、そこからさらに業務を安全に運用するための知識を得たい人が「安全運行管理者証明証」を取得します。それぞれの目的に応じて取得する資格を決めていきましょう。

資格の受講条件や取得までの流れを見ていきましょう。

受講資格については下記の通りです。

受講資格について

操縦技能証明賞:16歳以上
安全運行管理者証明証:20歳以上、操縦技能証明賞保有者

先ほども触れましたが、安全運行管理者証明証は操縦技能証明証を取得してから受講可能となります。

資格取得には、JUIDAが認定したドローンスクールで各資格取得のためのカリキュラムを修了することが必須となります。これまでに操縦技能証明書は8,052人、安全運行管理者は7,808人います。

これらの資格の取得に必須となるドローンスクールについては、全国に合計212校のJUIDA認定スクールがあります。アクセスの良さもJUIDAの特徴の1つでしょう。

認定スクール

「認定スクールを探す」
https://uas-japan.org/business/school/

認定スクールでは、主に座学と実技が行われ、修了試験を受けることで資格が交付されます。

操縦技能証明証では、主に「無人航空機に関する概論」「法律・ルール」「自然科学」「技術」「運用」について座学で講習を受け、「点検」や「手動操縦」「自動航空」に関する技術を実技で学びます。

安全運行管理者証明証は、これらに加えて「安全管理の考え方」「機体・操縦・運用対戦の安全」「リスクアセスメント、ハザード」に関する座学を受けます。

それぞれの資格の位置付けとしては、ドローンを安全に操縦するための知識と技術を養う操縦技能証明証に対して、ドローンを扱う仕事に従事する上で安全に業務を遂行、管理するための知識を加えたものが安全運行管理者証明証になります。

座学と実技のカリキュラムを修了し、最後に行われる試験に合格することによって資格が交付されます。

JUIDAの資格取得によるメリット

次に、これらの資格を取得するメリットについてまとめていきます。
JUIDAは2017年から国土交通省が定める用件を満たす団体として認められています。そのため、JUIDAが発行する資格を取得することによって、禁止区域でのドローンの飛行に必要な許可申請の手続きを簡略化させることができます。
これだけでもドローンを扱う業務において有利に働くことは間違いありません。

また、ドローンに関連する知識はもちろん、操縦技術も身につきますし、安全に運用するためのスキルも手に入るため、ドローンを扱う仕事をする上で有利に働くでしょう。

国家資格が存在せず、まだまだドローン市場は成長期の段階にある中で、資格を取得していることは信頼を得るためにも有利に働きます。いくら技術や知識に長けている人でも、それを1から説明して納得してもらうのは大変な作業です。資格を取得しておけば、少なくとも最低限のスキルを身につけていることの証明になるため、ドローンに関連した仕事を行う上で取得をおすすめします。

 

資格取得にかかる費用は?

電卓イメージ

資格取得のために必要な費用についてはどうでしょうか。
JUIDAの操縦技能証明証・安全運行管理者証明証の取得にはJUIDA認定のドローンスクールで指定のコースを修了することが求められます。
ドローンスクールによって受講費用などに差はありますが、ここでは都内のスクールを参考に大まかな目安を紹介しています。

東京都にあるJUIDA認定スクールの1つ「日本ドローンアカデミー」では、操縦技能証明証、安全運行管理者証明証を同時に取得できるコースが用意されています。

これらの受講料は270,000円(税抜)です。その他に資格交付に関する手数料などで数万円がかかることを考えると、資格取得のために必要な費用は300,000円前後と考えられます。

ドローンに関する知識や操縦技術を体系的にスクールで学ぶことができ、安全に業務を運用するための知識も手に入ります。さらに、国土交通省の認定団体ということで、飛行に関する許可申請を簡略化できるというメリットもあるので、資格以上のメリットもあるといえるでしょう。
全国各地にJUIDA認定ドローンスクールが開校されているので、地理的なハードルも低いのも特徴の1つです。

操縦技能証明証は高校生でも取得できる資格なので、将来的にドローンに関連する仕事に就きたいと考えている人は資格取得を目指するのもいいでしょう。

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