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ドローンの仕事に欠かせない資格の種類【DJI CAMP認定資格】

ドローンを仕事にする上で考えなければならないことの1つに「資格」があります。
資格を保有しているだけで、知識や技術を一発で証明することができるため、依頼を受ける上でも、求人を探す上でも有利に働くことが考えられます。
何の資格を持たない状態でも自身のポートフォリオなどでアピールをすることもできますが、ドローンを操縦する上での法規制に関する知識や安全への配慮など、トラブルなく仕事を進めるのに必要な知識を証明するのはまた別の話です。

ドローンを仕事にするなら資格を保有しておくのがベターといえるのは当然の話です。しかし、だからといって闇雲に資格を取得するのは賢い選択とはいえません。
重要なのはその資格によってどのような知識や技術が身につくのか、資格を保有することで何を証明できるのかということです。
何も知らないまま資格を取り続けても受験料の無駄になってしまう可能性が高いですし、目的に合わせた資格を選んでいきましょう。

DJI JAPANの認定資格

勉強イメージ

今回はドローンメーカー大手の「DJI」が運営する認定資格について解説していきます。受験方法や資格取得によって何が得られるのかを確認していきましょう。
DJIの日本法人「DJI JAPAN」が運営する企業向けのドローン操縦者育成プログラム「DJI CAMP」では、ドローンの安全な使用に向けた操縦技術に関する認定資格「DJI CAMP技術資格証明」の提供を開始しています。

これは2015年から提供が始められたプログラムで3年間で10,000名の操縦者育成を目指すという目標の中スタートしました。
「DJI CAMP技能資格」には3つの種類があります。まずは、この3つについて詳しく知っていきましょう。

「DJIマスター」
「DJIインストラクター」
「DJIスペシャリスト」

「DJIマスター」は、100時間以上の飛行操縦経験、電波法や航空法などドローン飛行に関連する法律知識、ドローンを使った業務に関する操縦経験や指導経験、安全な運営を行うための知識を有する操縦者を指します。DJI JAPANによって認定を受けDJIインストラクターの教育、監督、技術資格証明を行います

「DJIインストラクター」は、DJIマスターによる指導を行う「DJI CAMP」を受講し、30時間以上の操縦経験を持つ操縦者を指します。DJIスペシャリストへの教育、監督、技能資格証明を行うことができます

「DJIスペシャリスト」は、DJIインストラクターによる指導を行う「DJI CAMP」を受講し、10時間以上の操縦経験を持つ操縦者を指します。DJIインストラクターから教育、監督、技能資格証明を受けて、実際の業務に従事することができます

主に3つの認定資格が用意されていますが、順序としては「DJIスペシャリスト」→「DJIインストラクター」→「DJIマスター」の順に上がっていく仕組みになっています。なので、まずは「DJIスペシャリスト」の認定資格を取得することからスタートする必要があります。

DJIスペシャリストDJIインストラクターDJIマスター

 

DJIスペシャリストの資格を得るには

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「DJIスペシャリスト」の認定資格を得るにはDJIインストラクターの指導による「DJI CAMP」を受講する必要があります。
内容は座学講習や実技講習を行い、最終的に筆記試験と飛行技能試験に合格すれば「DJIスペシャリスト」として認定されます。

では、「DJIスペシャリスト」に認定されるまでの全体的な流れをみていきましょう。

「DJIスペシャリスト」の受講条件は下記の通りです。

  • 法人あるいは個人事業主
  • 10時間以上のドローンの操縦経験がある
  • DJI社の機体でフライトを行っている

この3つの条件を満たさないと受講資格を得られないので注意しましょう。

「DJI CAMP」を受けるには受講費用を支払う必要があります。
受講費用は申込場所や受講する地域によって差がありますが、大体50,000円〜60,000円ぐらいの幅になっています。また、試験に合格すると認定書の発行を行います。発行費用に15,000円程度必要になります。

また、DJI CAMP認定資格の受講には専用のテキストを事前に購入する必要があります。以下のリンクから購入できるので受講を検討されている方は買っておきましょう。

「DJI CAMP技能認定専用テキスト:第5版」

認定資格取得までの流れとしては、まず受講の申込を行います。DJI CAMPにてプログラムを受講し、試験を受けます。試験後、結果が通知されます。合格すれば認定書発行費用を支払い、その後DJIスペシャリストの認定書が発行されます。
もし不合格だった場合でも再試験の申し込みを行うことができます。

DJI CAMPの開催場所は全国各地さまざまあります。主なスケジュールについては以下のURLから確認してみてください。

「DJI CAMPカレンダー」
http://events.dji.com/camp/place

申し込みはDJI CAMPの各開催場所で指定されている「パートナー企業」からも行えます。これらはドローンスクールが提携することによって、資格受験の窓口となっています。

DJI CAMP認定資格を取得するメリット

メリットのイメージ

次に、DJI CAMP認定資格を取得するメリットについてまとめていきます。プログラムの内容からもわかるようにドローン飛行に関する知識や技術について幅広く学習できるようになっており、それらを経た上で認定される資格でもあるのでさまざまなメリットが得られます。

まず、世界トップシェアを誇るDJIが発行している認定資格であるというだけでも信頼の証です。DJIは操縦者育成にも力を入れており、トップメーカーをとして安全なドローンの普及を目指す中で充実した育成プログラムを用意しています。

座学による法律知識、安全基準、禁止行為や製品知識の取得や技能試験を課すことによって操縦技術の向上にも役立ちます。
メーカーとしての知名度からいっても、この資格を取得するメリットは大きいのではないでしょうか。

また、ドローンを仕事にする上でも大きなメリットが得られます。例えば、ドローンの飛行に関して、国土交通省に許可申請を行う機会が多くなるでしょう。その際にDJIスペシャリストの認定資格を取得していると許可申請を有利に進めることができます
やはり手続きを行う側にしてみれば、安全に飛行を実施してくれる人物にしか許可を与えることはできません。こういったシチュエーションで資格を保有しているというのは大きなメリットとなります。

そして、DJI CAMP認定資格を保有することによってDJI JAPANが運営するドローン保険に加入することができます。こちらではDJI賠償責任保険の保険料が約10%割引となるのでこちらもお得なメリットですね。

知識や技術を取得し、それらを証明するだけではなく、ドローンを使って仕事を行っていく上でもさまざまなメリットがあることが伺えます。

ドローン業界でトップシェアを獲得しているDJI社が運営する「DJI CAMP認定資格」。仕事でドローンを扱う際には必ず保有しておきたい資格の1つですね。これ1つ取得しておくだけでもさまざまなメリットを得ることができます。
これからドローンを仕事にすることを目指す人は、ドローンに関する知識や技術の向上のためにDJI CAMP認定資格の取得を目標にしてもいいでしょう。

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