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ドローンレーサーになる方法『高額賞金が獲得できるかも!?』

個人的な趣味で楽しむ使い方から、本格的な仕事での使い道もある「ドローン」。最近では、ドローンの操縦を仕事にして収入を得る人も増えてきています。職業としてドローンを選ぶ時代が現実的になっていく中で、その職種も多岐に渡っています。

ドローンを使う仕事でポピュラーなものとしては「ドローンカメラマン」が挙げられます。

これはドローンを使って空撮映像を撮影する仕事で、プロモーションビデオなどで積極的に導入されています。ドローン=空撮カメラマンというイメージも強いですが、その他にもドローンを使った仕事があります。

例えば、建設現場で安全管理のためにドローンを飛ばすといった仕事や測量、農薬散布、セキュリティの分野でもドローンの活躍が期待されています。

そういった中で、特殊な仕事として「ドローンレーサー」というものがあります。これはドローンを使ったビジネスを行うというよりは、ドローンを使った競技のプロになるというものです。

ドローンレースは世界的にも知名度を高めており、破格の優勝賞金が設定されているものもあります。才能があれば一攫千金も夢ではありません。

今回はドローンを使った職業の中でも「ドローンレーサー」について解説していきます。

ドローンレースという競技について

ドローンレーサーのイメージ

「ドローンレーサー」という職業は、「ドローンレース」に競技者として参戦して賞金を稼ぐという仕事になります。

まず、この仕事を理解するにはドローンレースという競技から知っていく必要があるでしょう。

ドローンレースというのは、決められたコース上でドローンを飛行させ、タイムを競う新しい競技です。

ジャンルとしては「Eスポーツ」「モータースポーツ」に属しており、100km/h以上もの猛スピードで障害物などを避けながら正確にドローンを飛行させるテクニックが求められます。

ドローンレースでは、ドローンに備わっている「FPV」という機能を使って競技を行います。

「FPV」とは、「First Peson View」の略で、要は「一人称視点」を意味します。ドローンには機体にカメラが搭載されていますが、そのカメラで映した映像を、パイロットの手元にあるスマホなどの画面にリアルタイムで表示させることができます。

パイロットはコース上を飛行するドローンをみながら操縦をするわけではなく、FPVで受信した映像をみながらコース上を飛行していきます。

中には、ヘッドマウントディスプレイを装着して、受信したFPVの映像を見ながら操縦をするという形式もあり、より没入感に溢れ、まるで自分がドローンに乗って飛んでいるような感覚が得られます。

このようにドローンレースは、時速100km/hを超える迫力、そして、コース上を正確に飛行させる操縦テクニック、FPVを利用した臨場感あふれる体験が魅力となっています。

ドローンレースで使われるドローンは一般的に空撮などで使われるものとは異なります。

まず、先述の通りFPV機能が搭載されていることはもちろんですが、空撮をする場合、ドローンの機体には、その場でとどまるためのホバリング機能が必要となります。

安定してその場にとどまって、映像をカメラに収めるために必要な機能ですが、ドローンレースの場合、機体がその場にとどまっているということはないので、常に機体をコントロールする必要があります。

安定感よりもスピード感を重視した機体が必要となりますし、レースで勝利を収めるためにはより軽量で小型なボディが必要となります。

海外で人気のドローンレース

海外のドローンレース

ドローンレースは海外を中心に人気を集めている競技です。海外では新しいスポーツとして認知されており、大会によっては高額な賞金が獲得できるものもあります。

ここからは海外で開催されたトップクラスのドローンレースを紹介していきます。

「World Drone Prix」
ドバイで行われたドローンレースです。世界最大規模を誇っており、優勝賞金2800万円、賞金総額1億円というスケールの大きさがあります。

「FAI World Drone Racing Championships」
国際航空連盟「FAI」が主催するドローンの公式世界選手権です。優勝賞金260万円、賞金総額3000万円となっています。

FAIが主催するドローンのワールドカップは年々開催数を増やしており、2020年には日本での開催計画も進められています。

「Drone Champions League」
ヨーロッパを舞台に開催される最高峰のドローンリーグです。2016年に誕生し、大会映像は日本を含む世界各国で放送されています。

このように海外ではドローンレースが積極的に開催されており、大会規模もイメージ以上に大きくなっています。

ドローンレースはリーグ戦や大会などの形式で開催されており、これらの大会で結果を残すことによってドローンレーサーとして生き残っていくことができます。

日本で開催されているドローンレース

日本のドローンレース

さて、海外では積極的に開催されているドローンレースですが、やはり目指す上では日本のレースから参加する方がいいでしょう。

実は日本でもドローンレースは積極的に開催されています。ここからは、一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)が主催するドローンレースを紹介していきます。

「全国ドローン選手権」
日本全国規模のドローンレースがこちらになります。各地区で予選が行われ、上位成績者は日本一を決める大会でもある「Japan Drone Championships」の招待券を獲得することができます。

直近の「Japan Drone Championships2019」は、6月1日に開催され、レース会場での観戦やライブ配信などで注目を集めました。

「JAPAN DRONE LEAGUE」
こちらの大会は「一般社団法人ジャパンドローンリーグ」が主催する日本のドローンリーグ戦です。2019年は全国各地で7戦が繰り広げられます。

このように日本でもドローンレースは徐々に広まりつつあります。注目度も高まっており、ライブ配信などで10万人以上の視聴者を集めるなどの実績も挙げつつあります。

また、このようないわゆるプロのドローンレースだけではなく、アマチュアでも参加できるようなレースイベントも行われています。

そして、ドローンレーサーを目指す上で見逃せない情報があります。それは、ドローンレースがオリンピック正式競技化を目指しているというものです。

最近では、ゲームなどでも「Eスポーツ」としてオリンピックでの競技化を目指していますが、それと同様にドローンレースも「Eスポーツ」として今後世界大会だけではなく、オリンピックの競技になる可能性もあります。

以前までは、あまり認知されていなかったドローンレースですが、今では立派なアスリートとして認知されていますし、才能があれば一攫千金も夢ではありません。

大会規模やオリンピックへの参入などが実現すれば、職業としての地位も向上していくに違いありません。

それでは、ドローンレースの主な概要を理解したところで、ここからはドローンレーサーになるための具体的な方法を解説していきます。

職業ドローンレーサーへの道

ドローンレーサーのイメージ2

ドローンレーサーになるための第一歩は、ドローンを購入することです。この時点では、レース用のドローンではなくてもいいでしょう。

基本的な操縦を覚えることを目的に練習をしていきます。その際には、最低でもFPV機能がついたドローンを購入して、ドローンレースをする環境にある程度慣れておくといいでしょう。

ドローンの操縦技術が身についたら、実際にドローンレースに参加をしていきます。

最初はFPVを使ったドローンレースではなく、目視でドローンを操縦するレースに参加していきましょう。

そして、徐々にレースの難易度を挙げていき本格的な大会へと参加していきます。

その際には、FPVで使用するためのヘッドマウントディスプレイを揃えておいた方がいいでしょう。

そして、ここからが重要ですが、ドローンレーサーとして食べていくには、大会で結果を残す必要があります。

個人として各地で開催される大会やリーグ戦に参加して、結果を残しながらクラスを上げていき、プロとして生計を立てていくという手段もありますし、中にはドローンのプロチームもありますので、その一員として活動を続けるという方法もあります。

どちらにせよドローンレースで食べていくには、大会で結果を残し続ける必要があります。

そういった意味では、空撮カメラマンなどの職業よりも厳しい競争の世界となっています。

勝たなければそもそも職業として成り立たないですし、トップクラスであれば莫大な賞金が得られますが、ある意味「オールオアナッシング」でもあるので、アスリートとして才能と実力に恵まれなければプロとして生き残っていくことは難しいでしょう。

ただ、趣味としてドローンレースに参加し続けることは可能ですし、プロを目指さなければ始めることができないような敷居の高いものではないので、気軽に始めて見ることをおすすめします。

また、ドローンレースを始める上で必要となる資格や知識を紹介していきます。

ドローンレーサーになるための資格

許可証

ドローンレースにおいて取得しておくべき資格としては「アマチュア無線4級」があります。

これはFPVドローンを使ってドローンレースをする場合に、使用に資格が必要となる電波帯の無線を使うために必要となる資格です。

ヘッドマウントディスプレイを使ったドローンレースの場合、資格が必要となる5.8Ghz帯の電波利用が必要となるので、ドローンレースを始める上で、この資格は必須といえるでしょう。

さらには、ドローンの飛行に関する許可申請に関する知識が必要となります。

どの機関にどのような手続きをすることで飛行許可が取れるのかなど、余計なトラブルを避けるためにも必要な知識です。

練習などでドローンを飛行させることを考えると、事前に確認しておかなければなりません。この際に、ドローンに関する法律や条例も含めて理解しておきましょう。

また、一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)では、日本国内で開催されるドローンレースの公式ルールブックを公開しています。

今後、国内で開催されるドローンレースは、こちらのルールブックに基づいて行われる可能性が高いので、一度目を通しておくといいでしょう。

「JDRAドローンレース公式ルールブック」
https://www.jdra.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/JDRA-drone-racing-rulebook-201903.pdf

ドローンレース自体はアマチュアでも気軽に始めることができる競技になりつつあります。競技としての面白さはもちろん、年々大会規模も大きくなってきているので、趣味として始めるにも、プロのレーサーを目指す上でも、良い土壌が整備されつつあります。

ドローンを使った新しい競技としても、Eスポーツとしても注目を集めるドローンレース。一攫千金も夢ではないプロのレーサーを目指してみてみるもの夢があっていいですね。

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